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2017年4月07日

たかがケーブル、されど。

春爛漫、桜も満開。
春は出会いと別れの季節ですね。

昨年10月からNHK Eテレで放送してきた「クラシカロイド」も、全25話が終了。
突如異世界の生命体と対峙することになるという、最後までハチャメチャな展開(笑)。
でも、音楽によって心はひとつに。よかった。

4月26日には、作品を彩ってきた音楽を収めたCD2タイトルが同時発売となり
ひとまず第1シリーズの音楽商品はすべてリリース完了となります。

☆クラシックアレンジ挿入歌"ムジーク"を収録したアルバム第3巻
「クラシカロイド MUSIK Collection Vol.3」
GBCL-2018 ¥2,800(+税)
GBCL2018w800.jpg

☆奇想天外なエピソードを彩る音楽を収録したサウンドトラック
「クラシカロイド Original Sound Track」
GBCL-2019~2020(2枚組) ¥4,200(+税)
CLSC_OST_JK.jpg

先日「クラシカロイド Original Sound Track」のマスタリングに立ち会ってきました。
今回は特に興味深い作業だったので、今日はその話を。

マスタリング作業ってなかなか理解されづらいものですよね。
そういえば、数年前にマスタリングについて書いたブログがあったので
「それって何?」という方は、よろしければまずこちらをご覧いただければと。
2013/5/17「マスタリング ことはじめ」

今回サントラのマスタリングは、別作品で以前お世話になったことのある
エンジニア森崎雅人氏に依頼しました。
前回も"複数ジャンル"をまとめた、ある種コンピレーション的なアルバムのマスタリングををお願いしたのですが
それぞれの曲の個性・特性を生かしながらもひとつ筋の通ったアルバムにまとめ上げてくださっていて
その仕上がりがとても良かったのです。

今回のサントラには、浜渦正志氏のバリエーション豊かな劇伴曲をはじめ
豪華なムジークプロデューサーの皆さんのムジーク音源(インストゥルメンタル)も収録することにしたので
間違いなく"振り幅無限大"のアルバム。
まさに、森崎さんにお願いするべきアルバムだったと言えます。

(私が勝手につけた)森崎さんの異名は"ケーブルの魔術師"(笑)。
通常、マスタリングではイコライザー(EQ)やコンプレッサー等の
エフェクト装置に音を通し、それらを調整して音の補正をするものなのですが
森崎さんの音づくりのほとんどは、機材を繋ぐケーブルの種類選びで決まるという・・。

オーディオに詳しい方はピンと来るのではないかと思うのですが
「音」について本気でこだわると、必ずケーブルに対するこだわりが生まれます。
機材を繋いで音を通すケーブルにも優劣や特性があり、
プロギタリストはギターとアンプを繋ぐケーブル1本にこだわりますし、
プロユースのスタジオでは当然ながら高額なケーブルを使っていたりします。

森崎さんの音づくりに立ち会うと、様々な種類のケーブルを試してくれます。
アメリカ製のビンテージのものや、イギリス製の新しくてクリアなもの等・・
素材として解像度の高いフレッシュな音源を扱っている分、ケーブル特性の影響が大きく出るとのことでした。

いろいろ試してもらった結果、今回収録の音源の質感を3つの大きな方向性に分け
3種類のケーブルを曲によって使い分けていただくことにしました。
その上で、もちろん細やかにEQ等も施してもらっていきました。

立体感と厚みが増した仕上がり・・是非聴いて確かめていただきたいです。
そして今回は、コンプレッサーで潰して音圧を稼ぐことはできるだけ避けて
ダイナミックレンジ(音量感の差)を広めに取っているので、
(できればスピーカーを通して)少しだけボリュームを大きめにして聴いて欲しいですね。

2017-03-22 19.52.48.jpg
<Saidera Masteringにて>

それにしても2枚組全91曲・・!
最終チェックの通し聴きだけで2時間半かかりました(涙)。

曲順や曲タイトル等、今回のサントラについては、僭越ながら割と私の自由にやらせていただきました!
「クラシカロイド」ファン、浜渦さんファンの皆さんには必ず満足いただけるアイテムとなっているかと思います。
そしてこちらが↓本日公開ホヤホヤのサントラ試聴動画・・!

この動画では音質までは細かく感じていただくことは難しいと思いますが
とにかく、ボリューム満点で流れで聴いて楽しい内容ということは伝わるのではないかと思います!

そして「クラシカロイド」は第2シリーズの放送も情報公開されました。
音羽館の面々とはしばらくお別れですが
「ムジコレ」「サントラ」で第1シリーズを振り返りながら、10月の再会を楽しみに待っていてください!