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2016年8月19日

「定額 音楽聴き放題サービス」ってお得ですか?

こんにちは。きよみずです。

音楽の権利についてのブログ、3回目です!
【1回目】【2回目】を見たい方は左の文字をクリック!)

今回のブログは権利の話題から少しビジネス面に広げて、昨年あたりから増えてきた
『定額 音楽聴き放題サービス』についてつらつら書いてみたいと思います。

固くならないように、最後は『劇場版アイカツスターズ!』の話もするので
読んでってください!ゆめとローラ、超可愛かったなー!!
図1.pngのサムネイル画像

さて
昨年から「AWA」「LINE MUSIC」「Apple Music」「Google Play Music」「Prime music(Amazon)」など、
複数の企業が『定額 音楽聴き放題』のサービスを続々とスタートさせました。
周囲にこのサービスを利用されている方も増えてきていませんか?
(きよみずは「音楽は断固、CDか配信で買う派!」という姿勢でいましたが、Amazonプライム会員になったことで自然とPrime musicが使えるようになってしまい、せっかくなら使ってみようかと鼻息を荒くしつつもまだ使いこなせていない派です)
computer_screenreader_shikakusyougai.png


来年には、登録者数が1億人を突破した世界最大手の「Spotify」(スポティファイ)も日本でのサービスを開始すると言われています!登録曲数も多いので日本の音楽市場がどう動くのか今から楽しみです!
(各サービスの定額利用料金や登録曲数についてはこちらでは省きます!詳しいサイトがいろいろありますので探してみてくださいね)

これらのサービスについて、
【音楽を作って供給する側】【お金を払って音楽を楽しむ側】の2つの側面で「お得かどうか」を考えてみます!

現在、音楽を個人的に楽しむ方法は
【1】CDなど、音楽データの記録されたモノを買って聴く
  (ビジネス的には
  ●フィジカル・パッケージ  と呼ばれます。明日からドヤ顔で使えますYO☆)
【2】配信で音楽データを買って聴く
【3】定額 聴き放題サービスに登録して聴く
  (ビジネス的には
  ●定額制音楽ストリーミングサービス
  ●サブスクリプション型音楽配信サービス  などと呼ばれます。明日からドヤ(略 )

という3つの方法だと思います。
※【3】のサービスには一部無料で利用できるものもあります。
 利用可能曲数が有料版より少なかったり、利用できる機能に制限があったり、広告が入ったりすることで、有料サービスへの導入として無料サービスを展開していることが多いようです。

kaden_CD_DVD.png music_ongaku_kansyou.png walkman.png
【1】と【2】は音楽そのものを買っているので
アーティスト含め権利者に対してお金が入ることはイメージしやすいと思います。
では、【3】におけるアーティストや権利者への印税配分について考えてみます!

サービス提供者をA社とします。
A社は月額1,000円で1,000万人に利用されています。
A社は複数のレーベルと提携し、3,000万もの曲を再生可能曲として提供しています。

1,000円×1,000万人=1,000,000万円、つまりA社は1ヶ月に100億円を利用者から受け取ります。

約3割・30億円をA社分の収入とし、残りの約7割・70億円が登録曲のアーティストや権利者への配分用となります。
この70億円を、3,000万曲の中から【その曲の再生回数】/【全体の再生回数】で計算し
割合に応じて分配します。
mark_yen_okaikei.png
楽曲「B」は1ヶ月に10万回再生されました。全体が3億回再生されたとすると
10万回/3億回→ 全体の0.033%なので
70億円×0.033%=231,000,000=2億3100万円の印税がA社から楽曲「B」の権利者に分配されます。
(収支の額や割合は他にも広告収入など複雑にあるのですが、ここはスーパーシンプルな例としてご了承ください!)

このようなシステムはテレビ放送で楽曲が使用される時の使用料分配や映画見放題サービスやカラオケなどとも同じですね。
全体の収入の総額から割合に応じて各コンテンツへ印税(ロイヤリティ)が分配されます。

このシステムのメリットを挙げてみます!

◆【音楽を作って供給する側】のメリット◆
★たくさんの曲を気軽に聴いてもらえる!
今まではシングルやアルバム、配信など直接買わないと聴けなかった曲を気軽にユーザーに聴いてもらえます。
beach_tablet.png
★古い曲や人気のない曲、まだ知名度の低い曲が気軽に聴いてもらえる!
今まではお金をかけて宣伝し買ってもらわないと曲の収入につながりませんでした。
しかし、このサービスのプラットフォームに曲を置いておけば、試聴感覚で聴いてもらい、再生されれば印税収入につながります。
テレビやCMで気になった曲、昔を思い出す懐かしい曲など、「買ってまでは聴かなかった1曲」がこのサービスでは「気軽に聴ける1曲」になるのです。
music_band_visual.png
★サービスの登録者数=月間の収入が増えればロイヤリティの分配も増える!
「ここのサービスは魅力的だ」「聴きたい曲がたくさんある」と登録者数が増えれば、総収入が増え、
アーティストや権利者により多くのロイヤリティが分配されるようになります。
okanemochi.png
   やったー!

◆【お金を払って音楽を楽しむ側】のメリット◆
★今まで知らなかった曲と出会うチャンス!
「オススメ」「人気」「ジャンル別」などで、知らない曲を含むプレイリストから新たな曲と出会うチャンスが広がります。
アーティスト名や曲のタイトルを知らなくてもユーザーは自分の好みにあった曲と出会うことができます。
musical_dancer_man.png

などがあげられます。

【音楽を作って供給する側】【お金を払って音楽を楽しむ側】のどちらにも、
今までになかったチャンスやメリットがあります!
pose_win_girl.png pose_win_boy.png
So,WIN-WIN!です!(言いたいだけです、すみません笑)

一方で、欧米の一部大物アーティストは、CDや配信を直接購入してもらった場合の印税が確実に収入を得られることがわかっているのでこのようなサービスへの楽曲登録を拒んでいるというニュースも聞かれます。
もちろん、その意見も十分に理解できます。
ただ、昨今、デジタル化による違法ダウンロードなどが増えている中で「コンテンツに対価を支払う」意識が薄れてしまい
「音楽を作って売る・買って聴いてもらう・新しい音楽を作る」というビジネスが成立しない事態を招いていることも事実です。
music_ihou_download.png
   違法ダウンロード、ダメ!ゼッタイ!

この『定額 音楽聴き放題サービス』で多くの人が<公式>の提供する音楽を聴いてくれれば、少しかもしれませんがアーティストや権利者の【音楽を作って供給する側】に還元されます。
このお金が新たな音楽や次世代のアーティストを生み育てる大事なお金になるのです!
music_sakkyoku_guitar_man.png

【お金を払って音楽を楽しむ側】にとってのメリットは、何より定額でたくさんの曲を聴ける!これに尽きるのではないでしょうか。
以前は買ったり借りたり、1枚1枚、自分の知ってる曲を探し出して聴いてきました。音楽番組や雑誌やお店やラジオで出会う曲もあったと思います。
しかし、今はそのような機会が減少し、音楽情報はインターネットで調べる・知ることが増えました。
インターネットは知っていることを詳しく掘り下げるのには便利ですが、知らないものに出会うことの少ないメディアです。
私の場合、既に知っている・気に入っている・信用しているもので情報を固めがちになります!これは良くない!視野が狭くなります!

そこでこのサービスを利用すれば、今まで触れたことのないジャンル、人気の曲に触れることができます!
新たなアーティストを知り、掘り下げて聴きたくなるかもしれません!過去の曲やCDを買ってみたくなるかもしれません!
音楽市場への距離はきっと近くなります。そこは利用者にとって大きなメリットです。
idol_fan_women.png music_bandgal_bangya.png 

というわけで、「お得かどうか」で考えて
なるべくメリットがわかりやすく「お得感」が伝わるようにまとめてみました!(笑)
新しいサービスで、音楽市場にとっての大きなチャレンジです!デメリットで拒みたくありません(笑)

でも!However!だかしかし!

このようなサービスが拡大しても
やはり「CDで手元に持っておく」という価値は大切にしていきたいのです!
むしろ、以前よりも音楽を聴く方法の選択肢が増えた分、「CDを買う」という選択は強い意思を持って「この曲が好きだ」「アーティストが好きだ」というファンの気持ちを強く示す方法になっている気がします。

私たちCDを出す側も、「CDを買うことの付加価値」を提供できるように、真剣にファンの皆様と向き合う日々です。
present_tanoshimi.png

そして8月17日(水)にイチオシのCDが発売されました!(さあここから宣伝です!)
「『劇場版アイカツスターズ!』ボーカルシングル」です!
20160817.jpg

8月13日(土)より公開中の映画、劇中でひめとローラの2人が歌う曲『POPCORN DREAMING♪』と、
ひめ・ローラ・あこ・真昼の4人が歌う『アイカツ☆ステップ!』が収録されています!
アイカツスターズ01.jpg
このシングルCD、ジャケットのイラストは描き下ろしなのですが
映画を既に観た人ならグッとくる、ある仕掛けがあります。
(以下、ネタバレあり!)

広げると2人の目には涙...!
すアイカツスターズ02.jpg

映画を観た後にこれを見て うるっとしてしまいました(´;ω;`)劇中でいろいろあった2人...!良かったね...!

CDを手にとって得られる体験は、音楽データの購入では代えられないものがあります。
最近は特典もいろいろ付いてきますが(今回も限定アイカツ!カードがついてます☆)
本体のジャケットやブックレット、ライナーノーツ、印刷や紙質など、
作り手側のこだわりや想いを、楽曲以外の部分でもファンの方に伝え届けようとする結晶としてCDを手に取っていただけると嬉しいです。
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映画は大好評公開中です!!テレビ「アイカツスターズ!」未見の方でも楽しめますのでぜひ!
<映画公式サイトはこちらをクリック!>

長文にお付き合い頂き恐縮です。きよみずでしたー!